練習方法

キーボーディストが『左手のパートを弾く時』に注意したいこと

更新日:

バンドでキーボードを弾く時によく悩むのが

「左手で弾くフレーズの内容、役割がイマイチ不明確である」と言う問題ですね。

私もそうでしたが、ピアノから鍵盤楽器を始めると自然と「左手は低音=ベース」と言う発想になりがちです。

そこで「ピアノ出身者の多くは、左手で低音をなんとなく弾いてしまいうことが多い」のです。

もちろんバンドには通常ベーシストがいて、低音域はベーシストが弾くのは分かってはいるけど・・・

ではキーボーディストは、左手でベースを弾いちゃダメなの?

ベースの役割をザックリ理解しよう

まずベースについてですが、楽曲の中でベースと言うのは「低音域」のことですね。

低音の役割はざっくり言うと

「コード感を決定する」

「リズムを出す&補強する」

「曲に温かみや音圧的な豊かさを付加する」

いろいろあるかと思いますが、基本的にはこれだけ押さえていればOKです。

大事なポイントは

「ベーシストの邪魔をしないこと」

これはキーボーディストが左手で何かを弾く時に、必ず意識して欲しいことになります。

ベースの低音とキーボードの低音との違い

やはりですが、

ベーシストにとっての低音域と、キーボーディストにとっての低音域は役割が違います。

一般的にはベーシストの低音の方が音が大きいし、音圧もあります。

また、フレットに指を滑らせたりピックアップから音を拾うニュアンスなど、やはりベーシストにしか出せない音がある」わけですね。

なので、

「ベース音域は、素直にベーシストに任せるべき」

キーボードもベースを弾こうと思えば弾けますが、基本的には専門パートであるベーシストに任せましょう。

左手はどう使えばいいの?

何も考えず無闇に左手でベーシストと同じ内容を弾くと、大抵はベーシストの邪魔をすることになります。

なぜなら

「どちらかが一音でもズレたり違う弾き方をした時には音が濁ってしまうから」ですね。

最悪リズムもずれてしまい、ボーカルが歌いづらいので注意していください。

もし同じフレーズを弾くなら「フレーズを強調したい時」だけ弾くのがオススメです。

ここでは良くあるカンタンな左手の使い方を書きます。

パターン①「ユニゾン」か「キメ」

もしベーシストと同じフレーズを弾くのであれば

「ユニゾンパート」もしくは「キメ」で弾くと良い結果になることが多いです。

(一般的にユニゾンとは、楽器同士が同じフレーズを同時に重ねて弾くことを言います)

また、ユニゾンはフレーズを同時に弾いて合わせることから「=キメとなることも多い」のです。

要は「キメ」とは、楽曲の中でギターやドラムなども同じフレーズ、リズムを同時に弾いて「かっこよくキメるセクションのこと」です。

ポップスでもキメは当然ありますし、ジャズや楽器だけのインスト曲などでは頻繁に登場します。

キメを演奏する場合は、左手だけでなく両手で弾くと目立ちます。

ユニゾンやキメを全員で同時に弾くのはカッコイイですね!

パターン②「コード演奏」

さらに良くあるのは、左手で

コードで和音を弾くという王道パターンです。

よくある両手の使い方ですが

左手「コードのルート音」+右手「コードの構成音」

Cのコードなら、左手はC (ド)、右手はGCE (ソドミ) など。

 

もう一つは

左手「コードの構成音」+右手「フレーズやメロディ」

Cのコードなら、左手はEGC (ミソド)、右手はフレーズやメロディなど。

ベーシストはCのコードを軸にルート音であるドの音を中心にフレーズを弾いてますので、

キーボードの左手のコードの最低音は、C (ド) より上の音にした方がいいでしょう。

(これを"転回形"と言います。別記事でまた書きますね)

その時、

「左手の音域で弾く音色は、トランスポーズ機能を使って"1オクターブ"ほど高く設定しておく」のがオススメです。

これについてはキーボードの「スプリット」という機能を使います。
(スプリットとは「異なる音色を左右のキーボード音域にそれぞれ振り分ける設定のこと」を言います)

その設定の際に、左手で弾くパートの音色を1オクターブ上げるよう設定を行います。

スプリットのメリット

スプリット機能を使い

「左手で弾く音域にオルガンやストリングスといった音色を割り当てる」

そして、

「右手で弾く音域には、ピアノやリードサウンド、キラキラなベル系などの音色を割り当てる」

すると

ベースの邪魔をせずに音圧を得ることができ、さらには余った右手で別のフレーズを繰り出すことが可能となります。

スプリットはエレクトーン奏者が奏法の性質上よく使う設定ですが、ピアノから始めた方もこの機能は便利なので覚えておきましょう。

これについては別記事「スプリット設定の項目」で詳しく書きますね。

左手は、右手よりも優先度は低い

右手と左手、どちらが大事か言えば、間違いなく「右手のパート」になります。

なぜなら、

「通常のキーボードの音色やセッティングでは右手で弾く音域の方が目立つ」からです。

これは、低い音域よりも高い音域の方が聴こえやすい、と言うことでもあります。

聴こえやすい、右手が弾く方の音、フレーズに力を入れるのは当然のことですよね。

左手を使う上で注意したいことは

「右手が余裕で弾けた上で左手を弾かないと、両手とも自滅する」と言うことです。

「右手だけならよかったのに、ムリに左手で力量以上のことをしたため、結果的に右手もミスしてしまう」

これでは本末転倒と言えます。

左手を使えれば素晴らしいですが、無理に弾くくらいなら右手だけキチンと弾いた方が内容は良くなります。

本番までに仕上げれなかったり不安を覚える場合、左手を無理に使うのは控えたいところ。

ですが、左手を活かせるようになれば、表現が広がるのは間違いないのでチャレンジはしていきましょう!

終わりに

キーボードパートが左手を使う場合は

「何を弾くか」よりも「ベーシストの邪魔をしていないか」

これをまず先に考えてみてくださいね。

ベーシストと全く同じ内容を弾けば、同じ音が重なるので確かに音は分厚くなるでしょう。

しかし、それがきちんと曲にプラスに働くかは「どのセクションで弾くか」で変わってきます。

以前の記事にも書きましたが、その時は

「曲やセクションに狙った効果が出ているか」を確認してくださいね。

あとピアノ経験者でよくありがちなのが

「ピアノの音色で、クラシックピアノのような迫力を出そうとして、無闇にコードのルート音をオクターブでガンガン弾く」

これは狙ったアレンジでない場合、一人完全にバンドから浮いてしまうので注意です。

(ピアノソロにおいて迫力を出すのはOKですが、バンドではベースの邪魔になるので分けて考えましょう)

繰り返し

「ベーシストの演奏領域を邪魔しないように注意」して弾くようにしてくださいね。

-練習方法

Copyright© キーボーディストの巣 , 2019 All Rights Reserved.