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『キーボーディスト』は『クラシックピアノの曲』を弾けないとダメなの?

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キーボーディスト問わず、例えばギタリストやベーシストでもそうですが、

趣味で自分が弾きたい曲をバンドで演奏する場合、基本的にはバンドでやる曲だけ演奏できれば何の問題もありませんよね??

 

しかし最近だと、

よくアイドルやメジャーバンドのキーボーディストが「クラシックピアノを披露する」という出来事があったりします。

その時に、バンドの曲だけ弾けるのかと思っていたら、、、

 

実はそんな難しい超絶技巧曲も弾けたのか!

 

そんなのを目の当たりにすると

「バンドで弾くだけじゃなくて、実際はあんなに難しい曲弾けなきゃいけないのか・・・」

もしこんな風に考えてたら・・・

 

はい、その考えは綺麗さっぱり捨て去りましょう。

 

アマチュアはもちろん、プロを目指す場合でも

「キーボーディストがクラシックピアノを必ず弾けなきゃいけない!」

と言うのは少し極端な話になってきます。

 

必須とは言いませんが、確かにクラシックの曲をいくつか練習すれば指が動くようになったり、譜面を読む力も備わります。

ですが、逆にクラシックの曲を弾けるレベルたからといって別にプロになれるわけではありません。

 

キーボードを弾く人は、エレクトーンやクラシックピアノから始めた人が多いのは事実ですが、

バンドからキーボードを始めた人でもプロになった人はたくさんいます。

クラシックピアノとバンドに求められる技術

筆者もクラシックピアノから始めたのですが、実際にはクラシックのレッスンをやめてからは弾けなくなりました。

なるほど、やはりクラシックの曲は練習しなければ維持できないような難しい曲ばかりです。

人が聴いて驚くような曲であれば尚更です。

 

しかしたくさん練習してそれが弾けたとしても、結局はバンドとやってることが違うんですね。

 

そう、バンドでキーボーディストに求められる内容はクラシックとは全然違うのです。

なのでここで伝えたいことは、

「弾けなくても問題ないけど、もし弾けたら周りをビックリさせることは可能」

なぜなら、まさかクラシックなんて弾けないと思っていたのに弾けたから、ですね。

ですが大抵は、

「演奏内容が難しいから、聴くひとは驚くことが多い」というだけのことなんです。

それはどのジャンルでも同じことだと思います。

 

なので、

実は弾けるけど、という場合はもちろんすごいのですが、

「弾けなければならない」と言うことではありません (弾けたらかっこいいのは事実)

 

「実はこう言う曲も自分は弾けるんだよ。」

というアピールをしたければ、クラシックの曲を練習するのは全然アリだと思います。

なので、弾けなければプロレベルじゃ無い、という単純な世界では無いんですね。

機材の知識とか、シンセに詳しい、アレンジのセンスがある、などなど、キーボーディストの見せ所は弾くこと以外にもあります。

そもそも、クラシックピアノが弾けたらプロになれるなら誰でもやってますよね。。。

 

独奏でクラシックを弾けても、バンドの演奏となったら途端に演奏の幅が狭くなってしまったり、リズムが悪かったり・・・

むしろこういった状態になってしまうことの方が多いと思います (私もそうでした)

 

なので結論を言ってしまうと

クラシックのフィールドで勝負をしていない限り、クラシックを必ず弾ける必要性はない、です。

クラシックピアノを練習するメリット

ただクラシックピアノは当然ですが、「ピアノの基礎」です。

当然ですが、やればやっただけ技術が身につくので、その効果を知っている鍵盤奏者はプロでもアマチュアでも一定数います。

 

ラウンジやブライダルなど、もしクラシックが弾ければ、そのような演奏依頼がある場合には対応出来るので、仕事には繋がる可能性はあります。

まぁそれを言ったら、ジャズや演歌など全てのジャンルに対して言えますが・・・

 

個人的には、クラシックの曲というのは独特な響きを持っていて、クラシック特有の「和音感」「音階感」「音感」を鍛えれると思っています。

 

それから、調性感。

シャープ、フラットの数など、クラシック曲に対する調のイメージも響きからして違うので、

ポップスのようにボーカルの音域などを考えて作る作り方とはまた違った感じですね。

なぜこの曲は黒鍵を主体にして作られているのか、など、そういう感覚が得られるかもしれません。

 

というわけで、

アドリブで即興のピアノソロを弾く場合でも、やはりクラシックを一度通っている人とそうでない人の演奏は違いが出ます。

指使い、運指などはクラシックで基礎を身につけた人とそうでない人は、違いが顕著だと思います。

これはジャズやブルーズでも同じことですね。

 

子供の頃、ピアノのスタートでクラシックから始めたのか

キーボードから初めて、あとでクラシックも弾いてみるのか

順番が違うだけでもそれぞれの異なる体験によって、また個性になっていくと思います。

 

クラシックの曲は、クラシック界隈外で弾くからこそ活きる!

クラシックの世界では、趣味やアマチュアでも普通に難しい超絶演奏を弾く人がゴロゴロいます。

はい、子供でもいます、YOUTUBEでそんな子供を見たら凹みますよねw

 

なので難しい曲を普通に弾けても、その世界では正直驚かれもしません、これは、主に聴く人が難しい演奏に聴き慣れているためですね。

しかもその難しい演奏の中でも、さらに表現力や細かい部分を見ているので、ちょっと怖い?と言うかシビアな世界です。

 

YOUTUBEでクラシックの演奏をアップしている人がいますが、コメントの内容も上から目線の内容が多かったり、

結構弾けてても匿名なのを良いことに演奏内容にアレコレも文句をいう人が多いです。

 

でも、これは演奏者がみんなに見てもらいたいからアップしているので、批評は覚悟の上、だと思います。

人間ですから批判されれば気分はよくありませんが、続けていくうちに、精神が強くなり、匿名視聴者の批判にも動じなくなるかもしれませんね。

その辺は厳しい世界ですはあります。

 

表現する、聞いてもらう、とはそういう覚悟が必要ですが、逆に伝われば聞いてくれる人は評価してくれます。

 

話を元に戻して、

なのでポップスやバンドのフィールドではクラシックを弾く人は異端児なので、とりあえず弾ければ驚かれます。

つまり、バンド界隈、ロック、ポップス界隈でクラシックを弾くのはオイシイんです。

 

そう、技術の見方や驚きとは、「相対的な割合」で変わってくるのですね。

 

だからクラシックピアノの演奏会で、逆にジャズやブルーズ、ブギウギ、ロックなどが弾けると驚かれるんです。

割合が逆だからですね。

10人中、黒髪が9人の中、金髪がの人が一人いたら目立つような感じです。

 

これは砂漠で水を高額で売る、のと似ています。

 

クラシックピアノはあくまで、出身地を表す付加価値、であることが多い

一概には言えませんが、

クラシックピアノを弾けるキーボーディストは、隠れて難しいクラシック曲を練習して驚かせたいわけではなく

クラシックの基礎からピアノを習ったので、その名残で普通に練習してきた曲に関しては弾ける、という場合が多いです。

 

簡単な曲であれば少し練習すれば弾けるかもしれませんが、難易度の高い曲で人前で披露するには相当な技術が必要ですね。

基礎演奏力が高い人がレパートリーの維持目的で嗜むのはいいのですが、むやみに難しい曲を弾こうとするだけだと、

中途半端に仕上がったり、弾けなかったりするかもしれません (ここは努力次第と言えます)

 

そこに時間を費やす場合、それが本当にバンドやプロとしてやっていくに必要なことなのかを考えて選択しましょう。

 

ロックやポップスで求められる能力は、難しい譜面ではなく、アドリブや瞬時の対応力だったりします。

そして、このサイトでも書いてるように、音色作りやアレンジ能力、クラシックとは異なる能力です。

 

なので、もしバンドからキーボードを初めて、クラシックピアノを弾けなきゃプロを目指せないのか、と悩んでいたら

それは悩まなくて良いです。

 

ただ、あなたがもしシンフォニックメタル、ネオクラシカルメタル、超絶技巧のプログレッシブロックなど、演奏技巧が難しいジャンルのバンドをやりたい場合、

クラシックは無視できないものとなっています (感性を習得すると言う意味でも)

超絶技巧のギタリストは、イングウェイマルムスティーンに代表されるネオクラシカル系の楽曲を好む人も多く、

その根底にあるのは紛れもなくクラシックの音楽です。

 

早弾きのユニゾンや、バンドアレンジのモチーフなどはクラシック曲から参照する場合も多いので、一度洗礼を受ける必要性はあります。

とはいえ、ハノンでしっかり指練習し、バッハを少し練習して分析してみる、とかでも良いとは思います。

 

個人的にはネオクラシカル系のアーティストの曲をコピーした方が、感覚が身につくと思います。

終わりに

ロックギタリストを目指しているギタリストが、クラシックギターを弾けなくちゃいけないのか?

この質問とほとんど同じですね。

 

弾けない人から売れば、難しいことを弾ける人に対しては羨ましくも思いますが、

自分が表現したい音楽を追求する、ということを忘れずに、バンドで自分の居場所を作ること、これが大事です。

 

むしろプロを目指す場合、

技術だけではなく、人と人の縁やつながり、社交性を大事にすることが求められます。

人と仕事をするには、協調性が大事なのですね。

バンドを続ける上でも、特にこれは常に忘れたくないことです。

 

技術だけあっても、無愛想だったり、人を批判したり、感謝せずに自分のことしか考えない人には仕事は振ってもらえません。

 

繰り返し、クラシックは弾けた方が引き出しは広がりますし、もちろん相当な指の訓練にもなります。

ただ大事なのは、自分が活躍したいジャンルを中心に、幅広く引き出しを増やすことです。

 

やっぱり「自分が弾きたい!」と思った時に練習するのが一番曲を習得できるので、その時はぜひ取り組んでくださいね。

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